台湾高山烏龍茶 - 台湾茶廖長興茶業

台湾高山烏龍茶（高山茶）は、標高1,000メートル以上の茶園で生産される烏龍茶の総称です。この名称は「平地茶」と区別するためのものであり、特定の産地に限定されるものではありません。

標高の高い環境で育つため、甘みが強く苦みが少ない特徴を持ち、さらに台湾特有の海洋性モンスーン気候の影響により、バニラやフルーツのような香りが感じられます。

台湾高山烏龍茶の起源

1980年、ある農家が標高2,500メートルの高地で試験的に茶樹を植えました。数年後、茶樹は順調に成長し、そこで作られた軽発酵の烏龍茶は、今までにない独特の香りを放ちました。

名称に迷った結果、「高山茶」と名付けられ、その後、この名称は標高1,000メートル以上の山岳地帯で作られた烏龍茶全般を指す言葉として広く使われるようになりました。

台湾高山烏龍茶は、苦みが少なく、甘みが強く、独特の芳香を持つことが特徴です。これらの特徴は、台湾の高山茶産地ならではの地理条件と自然環境によるものです。

亜熱帯モンスーン高山環境	台湾の島嶼高山環境、亜熱帯気候、海洋モンスーン気候は、茶葉の香りに重要な役割を果たします。同じ緯度の地域では、これと同じ気候条件は見られません。
長い生育期間による低い苦み	高山地帯では、午後の霧が日光を遮り、茶樹は半日照または弱い日照しか受けられません。そのため、成長期間が長くなり、カテキン、テオブロミン、カフェインなどの苦み成分の含有量が低くなります。
大きな温度差による高い甘み	高地では昼夜の温度差が大きく、夜は非常に冷え込みます。この環境に適応するため、茶樹はより厚く丈夫に成長します。その結果、高山茶の葉は柔らかく厚みがあり、ペクチンが豊富で、茶湯の甘みが増します。

1990年以降、高山茶の品質の高さが評価されるようになり、台湾の茶市場は次第に平地茶から高山茶へと移行していきました。現在、台湾の烏龍茶の中でも高山烏龍茶は特に人気の高い種類となっています。