貢眉茶（貢眉白茶）は、白茶の収穫等級の一つであり、標準的な貢眉茶は一芯二葉または一芯三葉で作られます。これは白茶の中で最も生産量が多い品目です。外観の特徴は、年配者の眉毛のような形をしており、白毫（茶葉の産毛）がはっきり見えることです。味わいは清らかで爽やかな香りが楽しめます。
貢眉茶：白茶で最も生産量の多い収穫等級
貢眉茶は中国福建省が原産で、現在は同省が最大の生産地です。また、雲南省でも生産されています。貢眉は主に一芯二葉または一芯三葉で収穫され、他の白牡丹茶が一芯一葉しか収穫しないのに対して、より多くの量が生産されます。収穫時期は3月から10月にかけて行われますが、春茶が最も質が高いとされています。
生産量が多いため、価格も他の白茶に比べて安価です。500グラムの貢眉茶は、約20米ドルで良質なものが手に入ります。しかし、5年以上熟成された貢眉茶は、500米ドル以上の高値が付けられることもあります。
貢眉白茶の製造方法
貢眉茶は、3月から10月にかけて収穫されます。最初の春茶が最も質が高いとされ、一芯二葉または一芯三葉を収穫して作られます。収穫後は萎凋（乾燥させるプロセス）を経て、最終的に乾燥させた後、包装されます。殺青（茶葉を炒って酸化を止める工程）や揉捻（茶葉を丸める工程）が行われないため、茶葉の自然な成分がそのまま保持されており、最もナチュラルな良質なお茶と言えます。伝統的な製法の貢眉茶は、白心がはっきりとし、白毫と緑の葉が特徴的です。
かつては貢眉は散茶（バラ茶）が主流でしたが、近年では多くの製茶工場が緊圧茶（固形茶）に転換し、茶餅や茶レンガなどが作られています。また、白茶の熟成が進む特性を活かし、これらの商品は市場で高評価を得ています。5年以上熟成された貢眉茶は、しばしば白牡丹茶や白毫銀針茶よりも高品質とされます。
貢眉茶の淹れ方
山水や井戸水、またはミネラルウォーターを使用します。水道水も使用可能です。水温は95度が適しており、茶葉の量は水の40分の1、すなわち100mlの急須に2.5gの茶葉を入れます。最初の浸出時間は30～60秒、その後は泡ごとに20秒ずつ浸出時間を増やします。熟成された貢眉茶の場合、水温を100度に上げて淹れるとよいでしょう。