台湾凍頂烏龍茶

凍頂は台湾の山の名前であり、凍頂烏龍茶とは「凍頂山で生産された烏龍茶」という意味です。このお茶は、半球状の形状、中程度の発酵、焙煎の香りを特徴とする台湾の烏龍茶の一種です。

凍頂烏龍茶

凍頂烏龍茶の歴史

1855年、台湾人の林鳳池が中国福建省から青心烏龍の茶苗36株を持ち帰り、そのうち12株を南投県鹿谷郷の凍頂山に植えました。その結果、非常に良い品質のお茶が育ちました。その後、約100年にわたり、地元の茶農家が独自の製茶技術を発展させ、現代の凍頂烏龍茶の基盤が築かれました。

この技術は次第に台湾各地へ広まり、現在では産地は凍頂山に限らず、台湾各地で中程度に発酵させた烏龍茶が生産されています。

凍頂烏龍茶

製法と特徴

製造工程は以下の通りです:

  1. 茶葉の収穫(茶菁)
  2. 日光萎凋(乾燥)
  3. 室内萎凋と攪拌
  4. 殺青(加熱による酵素の働きを止める処理)
  5. 団揉(布で包み、半球状に成形する)
  6. 乾燥
  7. 焙煎

凍頂烏龍茶の最大の特徴は、茶葉を布で包み込み、球状に揉捻することです。これにより、茶葉が半球状の形状に仕上がります。さらに、焙煎(火入れ)の工程を経ることで、異なる焙火香を持つお茶が作られます。

凍頂烏龍茶

最高級の凍頂烏龍茶は、まろやかで深みのある味わい、黄金色に輝く茶湯、そして焙煎の香ばしさが特徴です。

お買い物カゴ