君山銀針(くんざんぎんしん)

君山銀針(くんざんぎんしん)は中国湖南省で産出され、黄茶の一種です。特徴として、茶芽のみを使用して作られ、金色に輝き、茶芽がまるで銀の針のように見えることから、この名前が付けられました。また、主に君山島で生産されているため、「君山銀針茶」と呼ばれます。君山銀針の生産量は少なく、価格も高いため、中国十大名茶の一つに数えられています。

君山銀針茶

最も知名度の高い黄茶-君山銀針茶

君山銀針茶は湖南省洞庭湖にある君山島に起源を持ちます。周囲が湖に囲まれているため、気候は比較的湿潤です。島の土壌は肥沃で、年間平均気温は16度、午後にはしばしば霧が立ち込め、茶樹の生育に非常に適しています。君山島で育つ茶葉は、芽が大きく、白い産毛が多いのが特徴です。この茶葉を使用して作られる黄茶は、美しい色合いと爽やかな香りを持っています。

君山銀針茶

製造過程

君山銀針は春茶を用いて製造され、3月下旬が最も品質の良い時期です。収穫には厳格な規範があり、雨天時の収穫や古い葉、虫に食われた葉は避けられます。収穫後は、殺青(さっせい)(高温で炒って茶葉を仕上げる)、冷却、第一次乾燥、再度冷却、第二次乾燥、焙煎などの工程を経て、製造には合計3日間を要します。

伝統的な製法で作られた君山銀針茶は、白い産毛と黄色い葉がはっきりと見え、抽出されたお茶は黄色の湯色で、味は非常にさっぱりとしています。最高級の君山銀針茶は、抽出時に茶芽が針のようにまっすぐ立ち上がり、約1分後にようやくカップの底に沈むという非常に特別な特徴を持っています。

湖南君山銀針

君山銀針茶の淹れ方

  • 茶器:壺の種類は問いませんが、透明なものが最適です。君山銀針の美しさを鑑賞できます。
  • :山泉水やミネラルウォーターが最適で、水温は80度が最も良いです。
  • 茶の量:茶と水の比率は1対50が最適です。壺100mlに対して君山銀針茶2グラムを使用します。
  • 抽出時間:最初は約4分間、次からは1分ずつ時間を増やして抽出します。
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