溈山毛尖茶(いざんもうせんちゃ)中国黄茶 / By 廖長興茶業 / 2024 年 10 月 11 日 溈山毛尖は湖南省の大溈山で生産され、黄茶に属します。溈山毛尖は独特の「黄色の中に緑を含む」特徴があり、茶葉と茶湯の両方が黄色と緑の色合いを呈し、一般的な黄茶とは異なります。さらに特筆すべきは、独自の燻煙工芸があり、茶葉に特別な煙香をもたらします。 溈山地域の茶の歴史は800年前にさかのぼります。溈山は気候が温和で、降雨量が豊富、霧が立ちこめ、土壌が肥沃であり、茶樹の成長に非常に適しています。この地域の茶葉は芽葉が太く、茸毛が豊富な特徴があります。 溈山毛尖の製作工程 溈山毛尖の製作では、3月下旬から4月上旬にかけて、芽が出てから7日以内に収穫した一心一葉の嫩芽を使用し、収穫したその日に製作します。製作工程は、殺青(さっせい)(高温で炒る)、蒸らし発酵(むらしはっこう)、揉捻(じゅうねん)、烘焙(ほうばい)、燻煙(くんえん)の五つの工程からなります。前四つの工程は標準的な黄茶製法であり、燻煙は溈山毛尖の独自の工法で、品質を決定する重要な要素です。燻煙の過程では、新鮮な芳香の楓樹果実を使用して燻製し、低温で煙の濃度を高め、茶葉が煙香を十分に吸収できるようにします。 伝統工芸で作られた溈山毛尖は、外観に白毫が露出し、茶湯は明るく、茶葉の色は緑と黄色を兼ね備え、最も重要なのは、茶味に特有の煙香が含まれていることです。 溈山毛尖の淹れ方 溈山毛尖の淹れ方には特に茶器の制限はありませんが、水質は河水や山泉水を使用するのが良いです。もし水道水を使用する場合は、一晩静置してから使います。淹れる際の水温は90度が適切で、茶葉と水の比率は1:50、すなわち100mlの茶器に2グラムの溈山毛尖を入れます。最初の抽出時間は3分で、その後は1回ごとに1分ずつ増やしていきます。